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【事例紹介】ブラインドサッカー×謎解きでオンライン体育祭を実現

たつみまや
2021年8月27日

2021年5月24日に通信制高校(単位制)のクラーク記念国際高等学校東京キャンパス(以下、クラーク高校)にて、オンライン体育祭が開催されました。オンライン体育祭当日のプログラム構成を構築したのはブラインドサッカーによる研修プログラムを提供している株式会社Criacao(以下、クリアソン)。全3部構成のオンライン体育祭の第2部に、aso-biz×日本ブラインドサッカー協会で開発した謎解きゲーム『チームブラサカ‼︎』を導入いただきました。導入に至った経緯から当日の様子までをクラーク高校教員の羽賀健太様に伺いました。

”オンライン”体育祭を開催するに至った経緯

緊急事態宣言下で全校生徒が集まって体育祭を開催することができなくなってしまいました。昨年度は体育祭を中止したのですが、生徒たちにとって大切な学びと交流の機会を無くしたくなく、オンラインでなにかできないかと検討しました。
その時に相談したのがクリアソンさんです。約3週間という短い準備期間でしたが、体育祭の意義を掘り下げるところからスタートし、「せっかくやるならこれまでにない学校行事を企画しよう」という意気込みを持って、体育祭ではありますが身体以外も養えるようなプログラムを考えました。ただ行事をするのではなくて、行事を通して生徒たちに何を身につけさせたいかを逆算して構成していき、最終的にスポーツクイズとトップアスリートからの学びの機会、団結力や絆を深めるオンライン謎解き「チームブラサカ‼︎」、心身を鍛える陸上対決の3部構成としました。

導入前の不安と課題

最初に検討したのは登校せずに生徒たちが家から参加する形でした。しかし、ネット環境に不安のあるご家庭もありますし、教員の数的に完全オンラインでは生徒たち全員へのサポートが難しい、また、たとえ分散でも登校した方が盛り上がるだろうといった点を考慮し、学校での実施に決めました。密になってしまう点や、学校のネット回線負荷が高まる点は、午前の部が2、3年生、午後の部が1年生と学年を分けて分散登校とすることで解消しました。

オンラインとオフラインの両要素を持つ良さ

例年、体育祭開催にあたっての悩みの一つに、競技施設の手配があったのですが、通常の体育祭と違いオンライン体育祭はZoomを使って各教室をつなぐことで校内施設のみで開催できたのがよかったです。また学内で実施するため、教員が生徒たちの顔を見てサポートできる点も良いですね。

当日の様子

出席率が非常によく、普段見られない生徒の顔も見られ、楽しみにしてくれていたことがわかりました。体制としては各教室に担任の先生が一人つき、私含め5人で全教室を巡回していました。普段の授業からタブレットを使っていることもあり、生徒たちは特に困ることもなくスムーズにゲームに取り組んでいました。私は事前に「チームブラサカ‼︎」を体験しており、謎解きがかなり難しいな、あまりポイントが取れなかったなと思っていたのですが、生徒たちは謎解き体験が初めてという子が多い中、みなしっかりと高ポイントを取れていました。
チーム分けの際、普段話さない生徒とチームを組むように意識したらいいなと思いました。チームブラサカでは謎解きを進めるのにコミュニケーションが必須、そのため必然的に普段あまり話さない人とも話すことになり、新たな交流が生まれていました。
特に印象的だったのが、自宅学習中心のクラスの生徒たちのチームが全体2位になったことです。クラーク高校には全日型やフレックス型、自宅学習中心型などさまざまな通学スタイルの生徒たちが在籍しています。通常の体育祭では参加すら難しかったであろう生徒たちの活躍が見られたのも、オンライン体育祭ならではの魅力だと思います。

コロナ禍における学校行事の新たなかたち

オンライン体育祭は学びの幅が広がったという点で今までにない良い行事となりました。コロナが収束した後もオンとオフの両方で体育祭を続けていく話が出ているほどです。
今回は開催までの日程がタイトだったこともあり、チーム分けがクラス単位となりましたが、次回は異なる学年同士であったり、別コースの生徒と横断型でチームを組んだりと、価値観が異なる生徒同士でチームを組むことであらたな知見を得、交流する場にできればと思います。例年は10月に2日間の文化祭があるのですが、感染症拡大防止の観点より保護者観覧日を設けられないことから1日めは文化祭、2日めはオフラインの体育祭とし、中夜祭として家からオンラインで参加できるイベントを考えていたりと、クラークフェスティバルとして新たな行事スタイルを模索しています。

導入を検討されているみなさまへ

短い準備期間で無事に開催でき、今までにない良い行事となったことを感謝しています。
「チームブラサカ‼︎」は生徒たちが一生懸命やっている姿をみられ、私自身も楽しめ、子供から大人まで楽しめるコンテンツでした。私と同じように企画やイベントに悩んでいる方におすすめします。

今回ご協力いただいたのは

●クラーク記念国際高等学校
クラーク記念国際高等学校は1992年開校、1万人以上の生徒が学ぶ日本最大の通信制高校です。「夢・挑戦・達成」をモットーに、一人ひとりが興味のあることを学べる多彩なコースや授業が充実。難関大学にも毎年多数合格しています。
通信制高校「クラーク記念国際高等学校」では、生徒一人ひとりの「夢・挑戦・達成」を応援しています!
https://www.clark.ed.jp/

●株式会社Criacao
株式会社Criacaoは「スポーツの価値を通じて、真の豊かさを創造し続ける存在でありたい」という理念のもと、スポーツとビジネス、教育、地域などあらゆる世界をつなげ、社会課題を解決しています。2026年世界一を目指すサッカークラブCriacao Shinjukuの経営を中心に、スポーツ教室、企業向け研修、体育会学生の教育支援、地域活動など多面的な事業を展開。取り組みの一部をクリアソンチャンネルにて、紹介しています。
https://criacao.co.jp/channel/

貴重なお話をたくさんうかがうことができました。

今回は、本当にありがとうございました。

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この記事を書いた人

たつみまや

株式会社アソビズ CEO。1991年生まれ。2020年より「組織にアソビゴコロを。」をモットーにBtoBで謎解きイベントを提供している。新卒で経験した老舗メーカーでの営業から、地方創生ビジネスに興味を持ち、横浜のベンチャー「DAS株式会社」にジョイン。観光促進の観点から謎解きイベントのディレクションに従事した。2020年には謎解きイベントの関係性構築に注目し、教育・組織づくりに転向し「aso-biz」サービスを開始。2022年9月に法人化し代表に就任。表向きは、リモートワーク、女性のキャリア、組織づくりに興味。だが実はゲームや旅行、日本酒と家が大好き。筋トレとファスティングは気まぐれ。受賞:令和3年度テレワーク先駆者百選(総務省)。

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